「大阪チャンネル」立ち上げのキーパーソンが語る!話題の「大阪チャンネル」のこれから 大物芸人による新作の公開も予告! 株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー執行役員 山地克明(やまじ・かつあき)氏

よしもと発祥の地・大阪を
盛り上げたいという
気持ちがきっかけ

よしもと発祥の地・大阪を
盛り上げたいという
気持ちがきっかけ

「大阪チャンネル」では、「吉本新喜劇」をはじめとする人気の劇場公演をはじめ、配信では初となる「松本家の休日」や「ごぶごぶ」のほか、絶大な人気を誇った伝説番組を復活させたオリジナル番組まで、 2,000本以上(※2017年8月現在)のコンテンツが見放題で楽しめる! 今回、その「大阪チャンネル」を立ち上げた(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシーの執行役員・山地克明氏が、立ち上げの経緯から、オリジナルコンテンツ、これからの展望まで、 「大阪チャンネル」の魅力を語る。

コンセプトは
“大阪発のエンタメをひとまとめに”

―― さっそくですが、関西の人気コンテンツを集めた「大阪チャンネル」を立ち上げた経緯を教えていただけますか?

企画が出たのは今から2年ほど前です。よしもとは105年前の1912年にできた大阪発祥の会社です。大阪から東京に出て来て、今は東京本部の方が大阪よりも大きな売り上げを出していますが、やはり「大阪をもっと盛り上げたい」「弊社発祥の地を元気にしていきたい」という気持ちが強くありまして。そのためにはどうするのが一番良いかと考えた時に、「大阪チャンネル」を思い付きました。関西ローカルの番組は独特の内容のものが多く、これを全国に広めたら面白いのではないかと。幸いにも、よしもとの芸人は多くの番組でお世話になっていましたので、実現に向けて関西の民放各局さんと一緒に話を進めていきました。

―― 「よしもとチャンネル」や「関西チャンネル」ではなく、「大阪チャンネル」というネーミングにしたのはなぜなのでしょうか?

「大阪チャンネル」のコンセプトは、“大阪発のエンタメをひとまとめに”というものです。我々よしもとも大阪エンタメの一部ですから、「よしもとチャンネル」は最初から考えていませんでしたね。一方で、「関西チャンネル」は、少し悩んだ候補ではありました。ただ、「関西」と「大阪」だったら、やはり「大阪」の方がインパクトがある。“その地ならでは”がより強く伝わる「大阪」の方にしようとなりました。逆に、後ろの「チャンネル」という部分も実は結構悩んだんですよ。ライブ配信するネット局のように誤解されないかと思いまして。ただこれも、今後はVOD(ビデオ・オンデマンド)だけでなく、ライブ配信も考えていますので、それなら「チャンネル」でもいいかなと。そういった経緯で「大阪チャンネル」というネーミングになりました。

―― 立ち上げで一番苦労した点はどこなんでしょうか?

一番難しかったところは座組みです。提供番組のラインナップやタイミングをどうするかの調整ですね。大阪エンタメ全体を盛り上げていきたいので、どれか一つの番組、一つの局に強い偏りが出ないようにしたい。
「大阪を一緒に盛り上げていきましょう」と、お声掛けした各局さんと相談しながら、座組みを決めていきました。

大阪発のものは全て
「大阪チャンネル」でやっていく

―― サービススタート後もラインナップがコンスタントに増えていますね。

一部入れ替えもありますが、基本的にコンテンツを削除する予定はありません。4/25の「大阪チャンネル」スタート当初は提供本数が約1,000本でしたが、7月上旬の現時点では約1,700本まで増えて、今後も提供本数は増えていきます。どんどんコンテンツが溜まっていくイメージですね。各コンテンツは、マルチデバイスで考えているので、スマホ、タブレット、テレビと、ユーザーの皆さんがお好きな環境でご覧いただけると思います。一時期、よしもとはスマホに特化したコンテンツ作りを意識したこともありましたが、今はスマホ向け、テレビ向け等を考えてはいません。小さい画面で見ても分かりやすいように、大画面で見ても画質等が耐えられるように制作しています。

―― 近年、動画配信サービスが多数スタートしています。その中で、「大阪チャンネル」と、地上波テレビ、Netflix、Amazonプライム、AbemaTV等、それぞれの違いについてはどうお考えですか?

まずベースは「大阪チャンネル」。基本的に、大阪発のものは全て「大阪チャンネル」でやっていこうと思っています。それが前提です。地上波のテレビは無料で見られて、衆人環視の元、厳しいルールの中でやるものですが、「大阪チャンネル」は芸人さんが自分のやりたいようにできるというのが、大きく違いますね。一方で、NetflixさんやAmazonプライムさんといった有料の動画配信サービスでは、グローバルでもいける、高品質で作品性の高いものをと考えています。映画を作るようなイメージに近いですかね。あとは、YouTubeさんやAbemaTVさんなど無料のサービスは、プロモーションに繋がるような内容のものを出していく予定です。どちらかというとラジオに近いような感覚ですね。とはいえ、ベースは「大阪チャンネル」で、その上で、各コンテンツに合った展開をしていきたいと考えています。

―― 「大阪チャンネル」のビギナーの方にオススメする番組や、人気の番組は何ですか?

私の周りでは、「松本家の休日」に反応している人が多いですね。「吉本新喜劇」や「ごぶごぶ」も人気コンテンツの一つです。私個人としては実は「ロケみつ」が好きで、ずっと見ています(笑)。スタッフの中には、新番組の「吉本超合金BAN」が最高に面白いと言う者もいますし…、とにかくコンテンツ数が多いので、これ! と一つ挙げるのは難しいですね。また、「大阪チャンネルでこの番組も見られたんだ、知らなかった」という声もよく聞くので、もっと周知が必要だと感じています。

「大阪チャンネル」のオリジナル番組の
候補はめちゃくちゃいっぱいあったんですよ

プロポーズ大作戦 なにわ フィーリングカップル 5 vs 5
小籔&すっちーのパンチDEデート
吉本超合金BAN
笑い飯のモーレツ!!しごき教室ネオ
ZAIMAN Next Generations

©2017「プロポーズ大作戦 なにわ フィーリングカップル 5 vs 5」製作委員会 原案:プロポーズ大作戦(朝日放送) ©2017「小籔&すっちーのパンチDEデート」製作委員会 原案:パンチDEデート(関西テレビ) ©2017「吉本超合金BAN」製作委員会 ©2017「笑い飯のモーレツ!!しごき教室ネオ」製作委員会 原案:モーレツ!!しごき教室(MBS) ©2017 YTV/「ZAIMAN Next Generations」製作委員会

―― 6/23からは、「大阪チャンネル」オリジナルの新番組が5本も提供スタートになりました。

他のサービスとの差別化として、オリジナルのコンテンツを作ろうとなりまして、 「大阪チャンネル」のオリジナル番組なら、大阪を強く感じさせる“ザッツ大阪”なものにしたいという思いがありました。そこで、昔流行ったコテコテの大阪バラエティーが分かりやすいのではないかと、番組の候補を探していったんです。実は、候補はめちゃくちゃいっぱいあったんですよ。もうぶわーっと、ラインナップの長~いリストが。その中には少し前の人気番組もあったんですが、それをそのまま復活させるより、もっと一気にさかのぼって、何十年も前の番組を、今の新しい芸人でやった方が面白そうだと思いまして。インパクトを求めていった結果、“昔の伝説の番組を復活させる”というテーマで、新番組を作ることになりました。

―― 復活させた伝説の番組について見どころを教えてください。

“伝説の番組の復活”を主眼にして、どの番組を復活させるかが決まった後、新MCはそれぞれの企画にはまりそうな芸人にお願いしました。「笑い飯のモーレツ!!しごき教室ネオ」は、MCの笑い飯にしごかれながら若手芸人たちがゲストの技に挑戦する体当りバラエティーです。この「しごき教室」のMCは笑い飯でええんかという声も、始まる前はあったんですよね。すかした芸風の笑い飯はばんばんいけるのかと。少し心配していましたが、結果はうまくハマっていて、面白い番組になっています。「吉本超合金BAN」は今の地上波ではなかなか見られない、体を張った企画に芸人が挑戦する番組です。やっていることはたいしたことないというか(笑)…おじさんの手の上の水を飲むとか(笑)、大掛かりなものではありませんが、昔のテレビの面白さが凝縮されていて、撮影スタッフも現場でずっと爆笑しているそうです。「ZAIMAN Next Generations」は王道の漫才番組です。ベテラン、若手問わず、1回の更新につき3組ずつ登場する予定です。

―― 「プロポーズ大作戦」「パンチDEデート」についてはいかがですか?

「プロポーズ大作戦 なにわフィーリングカップル 5 vs 5」と「小籔&すっちーのパンチDEデート」は恋愛バラエティーですね。「フィーリングカップル」の初回は男性側が芸人ですが、今後は両方一般の方というのも考えています。「パンチDEデート」は、カーテンで区切られたまま2人の男女がずっとしゃべっているという絵がまず面白いですし、一般の方にガッツリ、スポットを当てているところも、昔のテレビが復活したという雰囲気があって、今見ると新鮮に感じられるのではないかと思います。

今後も2ヶ月に1つのペースで
大きなトピックを続々と用意

―― 今後、さらに“伝説の番組”が復活することはありますか?

今は、この5番組を作るのに精いっぱいなので、現時点では全く考えていません。ただ、リバイバル企画の予定はありませんが、オリジナルの新番組自体はまだまだこれからも用意しています。バラエティーだけでなくドラマも考えていますし、今後も2ヶ月に1つくらいのペースで大きなトピックをお知らせできると思いますよ。まず8月に、浜田雅功(ダウンタウン)のオリジナル番組を提供予定(8/18(金)より順次提供)です。その次は秋。大御所が出演する番組や劇場生配信も予定していますし、今提供している番組に関しても新たな試みを考えています。大阪の番組をより楽しめるような企画を多々用意していますので、ぜひご期待ください。

―― オリジナルの番組がまだまだあるということで今後も期待しています。

大阪はこれから大きなイベントが続きます。2019年は「ラグビーワールドカップ2019」、2021年は「ワールドマスターズゲームズ2021関西」、2025年に向けて万博の誘致もしています。大阪自体がこれからますます熱くなっていくと思いますので、「大阪チャンネル」もお笑いだけにこだわらず、さらに大阪を盛り上げていきたいと思っています。

浜ちゃん後輩と行く グアムで休日

8月18(金)から提供予定の新番組「浜ちゃん後輩と行く グアムで休日」

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